介護職は高齢化社会において必要性の高い職種だが、将来性という点で考えてみると必ずしも良い面ばかりではないのだ。高齢者の数は今後も増加することが予想されており、介護職の数も拡充が求められているがまだ十分とはいえず不足しがちとなっている。そのため、介護職自体が必要とされなくなるという事態はあまり考えられない。しかし将来性という面で考えると、肉体的な負担や給与の低さが介護職を続けていく上での問題となっている。
介護職はどうしても腰を痛める傾向があり、今後は介護ロボット等の普及によって改善が見込まれているが、ある程度の年齢を超えると現場業務は非常に負担が大きいのだ。近年では比較的年齢の高い職員も少なくないので、職員への配慮を含んだ人員の配置も見られるようになっているのだが、勤務する施設によってそういった対応は大きく異なるので腰を痛めていても負担の大きい業務を任されることもあるのだ。
介護に関わる仕事に長く携わるのであれば、将来の選択肢を広げるという意味でも関連した資格を取得しておくことがお勧めだ。現場での業務が難しくなったとしてもケアマネージャーや相談員等の業務を行うことが出来れば、それまでの経験を生かしたうえでキャリアアップを図ることが出来る。また、資格を取得しておくことで、将来性における給与面での不安を解消することにも繋がるのだ。実際に介護の職場では現場業務よりも相談業務の方が給与面でも優遇されていることが少なくない。